2020年03月20日

手術:歯冠の修復を行いました

 院長の渡邊です。
当院ではレーザー治療、眼、腫瘍などそれぞれの分野でさまざまに特化した診療を行っておりますが、歯科治療にも力を入れており、一般的に行われるような歯を綺麗にする処置だけでなく欠けてしまった歯の歯冠修復なども手掛けております。
先日、奥歯(前臼歯)が欠けてしまったわんちゃんの歯の修復処置を行いましたので、その概要について記述いたします。

昔からわんちゃんにはおやつやオモチャとして骨やヒヅメなどが与えられてきました。今でもペットショップに行くとおやつ売り場には様々な種類の噛ませるためのおやつが売られています。ですが、売られている物の多くはわんちゃんの歯には硬すぎて悪影響を与えてしまうのです

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多くの場合はこの写真のように一番大きな奥歯(前臼歯)が割れてしまいます。この様になってしまうと歯の内部である歯髄と言われる部分が露出(露髄)してしまい、そこから歯髄へ細菌感染が起きてしまいます。その結果として歯に痛みが出たり、歯根部が化膿して腫れてきたり、場合によっては細菌が体内に巡ってしまい心臓病や腎臓病の引きがねになることさえあります。
そのような事が起こらないようにするため、当院では人の歯科と同様な歯冠修復処置を行っております。



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まず最初に欠けてしまった歯だけでなく全ての歯をスケーリング治療で綺麗にします。
きれいにした後は欠けて露髄してしまった部分の周りにドリルを使いくぼみを作ります。


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その部分に様々な処置をし歯科用のセメントを載せて固めます。

最後に修復した歯だけでなくそれ以外の歯も含めすべての歯を歯科用研磨機で磨きあげて表面を滑らかにします。


あまりにも状態の悪い歯の場合は、歯冠修復処置を行わず抜歯を行うこともあります。それは修復し歯を残すことで、将来的に大きな問題が発生することが予測されるためです。当院ではわんちゃん達それぞれの歯の状態にあわせて最適な治療法を提案しておりますので、気になることがあるようでしたらご来院ください。
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2019年09月25日

学会報告 光治療 その1

こんにちは!
院長の渡邊です。

9月19日(木)と20日(金)の2日間にわたって東京の市谷で開催された
学会について報告させて頂きます。

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学会名は「日本光線力学学会」と言います。

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あまり聞きなれない名称ですが、人医界ではすでに学会が設立されて29年たちます。
私は、第一回からの会員ですが、毎回出席しているわけではありません。

今回は是非とも参加したいプログラムがありました。
メディアでも話題になった『がんの近赤外線免疫療法』です。

講演されるドクターは米国国立がん研究所の 小林 久隆 先生です。
先生とは以前、日本胎盤臨床医学会でお会いしたことがあり、
今回の講演を楽しみにしておりました。

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当院でも2013年よりレーザーを使用した「がんに対する光免疫誘導療法」を
鳥取大学との共同研究で臨床試験を行っております。
既に臨床効果が出て一時寛解されたワンちゃんもおりましたが、
充分な効果が得られない症例もありました。

この治療のポイントは、癌を攻撃する光感受性物質をいかに癌に集積させるかということです。
小林先生の方法では、がんに特異的な抗体と光感受性物質の合体を用いて
癌を狙い撃ちすることで治療効果を上げております。
しかし抗体の合致が無ければ治療効果が落ちます。

我々の方法は、攻撃物質を癌に集積しやすいように微細な小胞体と言うカプセルを作成してその中に入れ、静注後に小胞体が癌に集積した時にレーザーを照射してがんを攻撃します。
しかし、集積しにくい癌は治療効果が低下します。

それぞれ一長一短があり、これからの研究に期待するところです。

その2 ではがんをはじめ、他の疾患での光治療についてアップいたします。

一つ先の治療を目指して
物言わぬ小さな命のために



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2019年08月04日

比較眼科学会

院長の渡邊です。今回は過日に大阪で開催されました、比較眼科学会に参加してきましたので、そのことについて書いていこうと思います。

当院は動物の眼科治療にも力を入れており、以前から比較眼科学会にも精力的に参加しております。今回は網膜に関して興味深い講演が多く、特に人医療のようにレーザーを網膜の治療に用いるため、獣医療の分野でもさまざまな研究が進められております。
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現在、人医療で行われていることがすぐに獣医療でできるということではないのですが、こういった研究を続けていくことで現在獣医療で治せない疾患であっても、今後治せるようになることを期待できるようになるでしょう。獣医療の発展に携わっていくため、今後も積極的に様々な学会に参加し、知識を新しく得ていこうと思います。

一つ先の治療を目指して
物言わぬ小さな命のために
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2019年07月22日

日本レーザー獣医学研究会で講演してきました

院長の渡邊です。だいぶご無沙汰してしまいました
今回はタイトルの講演を渋谷で行いましたのでその様子をかきます。
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獣医学領域においてもレーザー治療が行われるようになって歳月が大分経過し、技術も年々発展しております。そのような状況の中で今回、私は「小動物における最小侵襲レーザー治療」という内容で講演をいたしました。
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手術にレーザーを用いることの利点は、従来使われてきた鋼製のメスや電気メスを使うよりも、痛みや出血を抑えることが出来、動物の負担を減らすことが挙げられます。今まで研究してきた内容を多くの獣医師にお伝えすることで、その話を聞かれた先生たちがご自身の病院に戻った時にレーザーを使った手術を行い動物たちの負担を減らしてくれることと期待しています。


一つ先の治療を目指して
物言わぬ小さな命のために

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2019年01月01日

バトンタッチ、ワンちゃん🐶から亥🐗君へ。新年のご挨拶

新年おめでとうございます。
2019年亥年です。
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このブログをお読みいただける方が、獣医学と動物の健康についてのご理解が深まり、またこのブログが、ほんの少しの楽しみや息抜きの一助となれば幸いです。
今年もスタッフ一同、腕に(筆に)縒りをかけて面白いと言われる記事を執筆いたしますので、ご愛読の程よろしくお願いいたします。
by 院長&スタッフ。

カウンター席にいる 犬 です。いよいよ🐗亥年になってしまいました。
昨年、僕の居場所が無くなってしまうと書きましたが、院長はじめスタッフの皆さんのお知恵を拝借して、今年も堂々カウンターに鎮座しちゃいます‼  なかなかかっこいいでしょう⁉
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グッドアイデアね
posted by ドル at 01:00| Comment(2) | 診療(院長) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする