2020年07月02日

犬種ごとの好発疾患シリーズ その②:ダックスフント

おはようございます、勤務医の林です。
好発疾患シリーズ、第2回は飼育頭数1.2を争うダックスフントに
ついて書いていきます。前回の最後に「プードルの疾患が多い」と
書きましたが、ダックスもかなり多い…⤵
多すぎるので、ある程度有名な疾患のみに絞って書いていきます。

●心疾患
・動脈管開存症
 →胎児期の血管が残存して産まれてしまった状態で、悪化で循環不全
・僧帽弁閉鎖不全
 →心臓内の逆流防止弁の異常。悪化すると肺水腫などを起こす

●皮膚疾患
・耳介辺縁皮膚症
 →耳のふちにフケなどが出て、痒みが出ることもある
・落葉状天疱瘡
 →主に顔面周辺にカサブタや膿が出る自己免疫疾患
・カラーダイリューション脱毛症
 →淡い色の部分が脱毛する疾患で、生後6ヵ月~2歳頃に発症する
・黒色被毛毛包形成異常
 →黒色部分の毛がメラニン異常により脱毛、生後4週程度で発症

●内分泌疾患
・副腎皮質機能亢進症
 →副腎からホルモンが大量に出る疾患で、続発症により死亡することもある
・糖尿病
 →膵臓のホルモン異常により、高血糖になる

●血液疾患
・免疫介在性血小板減少症
 →自己免疫が血小板を破壊し、出血傾向を示すようになる
・血友病
 →止血機構の一部が働かなくなり、出血傾向を示すようになる

長くなったので続きます!

posted by ドル at 09:00| Comment(0) | 診療(林) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月23日

狂犬病予防注射について

おはようございます、勤務医の林です。
以前書いたブログで狂犬病を発症した患者様のことはお伝えしましたが、
その方が6月13日で亡くなられたという報告も出ました。

今春は新型コロナウイルス感染症の影響により、東京都をはじめ全国的に
『狂犬病予防集合注射』が中止になりました。

しかし、世界的な狂犬病の感染状況から人命を守るためにはワクチン接種を
行う必要性があります。そのため法律上は4月1日から6月30日までが
狂犬病予防接種の実施時期なのですが、6月以後も各動物病院で予防接種が
受けられますので注射をしていただけたらと思います。

不明な点等がありましたらかかりつけの先生や当院にご相談ください。
posted by ドル at 09:00| Comment(0) | 診療(林) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月09日

お知らせ:ヒルズ社フード 値段改定のお知らせ

おはようございます、勤務医の林です。
アジサイが綺麗に咲く季節になりましたね。綺麗なアジサイを見ながら
中毒に注意とか思うのはちょっと職業病な気がします。笑。

本日はヒルズ社から販売されている処方食の価格改定のお知らせです。
200416122200-5e97cf580ab8f.jpg
価格改定により6/15から販売価格が上昇いたします。

まとめ買いやお取り置きもできますので、ご希望の方はご連絡ください。
普段与えているフードがヒルズ社の物か分からない、など不明な点等が
ありましたらお気軽にお問い合わせください。
posted by ドル at 09:00| Comment(0) | 診療(林) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月02日

犬種ごとの好発疾患シリーズ その①:柴犬

おはようございます、勤務医の林です。
6月に入りました。今年ももう半分近く過ぎたと思うと恐ろしくなります💥
コロナウイルスによる自粛で増えた体重を思っても恐ろしくなってます💦
これから少しずつ日常生活が戻ってくると思いますが、人も動物も早く
元の生活に戻れることを願っています。

犬種や猫種ごとに出やすい病気というものはある程度わかっています。
なのでこれから好発疾患について纏めたものも書いていこうと思います。
1回目は『柴犬』ですが、起きやすい疾患や怖い疾患は以下の通りです。

●皮膚疾患
・アトピー性皮膚炎
 →免疫反応により皮膚にかゆみや炎症を起こす
●眼疾患
・緑内障
 →眼内圧の上昇により視覚喪失や強い痛みが出る
●神経疾患
・ガングリオシドーシス
 →歩行不能などの症状が生後6か月位で発症し、1歳頃に死亡する


ガングリオシドーシスは聞きなれない病気かもしれませんが、柴犬の
遺伝子保持率は3%程度あるようです。この遺伝子を持つ犬同士で
交配すると、子犬は悲しい結末になってしまうため、柴犬の交配を
考える際はあらかじめ遺伝子検査をしておいた方が良いでしょう。

次回以後も不定期でこのシリーズは続けていく予定です。
しかし、プードルとかはものすごい数の好発疾患あるので、
一回で書き切れる気が今からしません…💧
posted by ドル at 09:00| Comment(0) | 診療(林) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月26日

ニュース:愛知県で人の狂犬病患者が出ました。

おはようございます、勤務医の林です。
先週末にかなりショッキングなニュースが流れてきました。
タイトルのとおり、愛知県で人の狂犬病患者が発生しました。

狂犬病は、日本では1956年を最後に人への感染は起きていません。
しかし、世界的にみるとまだまだ普通に発生している病気です。

map.gif
厚生労働省のHP https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/ より

青い国が狂犬病の発生がない国ですが、世界的には本当にごく一部です。
お隣の中国でも2000人以上が毎年亡くなっていますし、
世界的には50000人以上が亡くなっている、『現在進行形』の伝染病です。
また、狂犬病は『発症したらまず100%死ぬ』病気です。
(長い歴史で6人くらい助かった人もいるようですが…奇跡レベルですね)

今回、愛知県で発生した患者さんはフィリピンで犬に噛まれた後に
日本に来てから発症したと考えられています。

ロシアや中国からの船に犬が乗っているという情報もあり、今後
いつ日本国内での感染が起きてもおかしくない状況です。

現在日本で狂犬病が発生していないのは、今までの飼い主様たちが
しっかりと予防接種をしてきてくれたおかげです。


・海外に行くときは狂犬病予防のワクチンを接種しておく
・海外で犬を見ても近付かない、触らない
・日本国内に狂犬病が入ってきてしまった時のために、
 ワンちゃんには狂犬病予防注射をしっかり接種しておく

この辺りを守っておけばまず問題は降りかからないと思いますが、
狂犬病から自衛するための知識を得ておくことをお勧めします。
不安なことがありましたらかかりつけの先生にご相談ください。
posted by ドル at 09:00| Comment(0) | 診療(林) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする