2019年12月17日

高齢シリーズ その③:関節

おはようございます、勤務医の林です。
最近はなんやかんやと忙しくてボルダリングにあまり行けてません⤵
おかげで(?)、良いのか悪いのか、指の痛みが大分減っています。
ですが最近肩を動かすとちょいちょい音が鳴ります。大丈夫かな?

寒くなってくると関節の痛みも出やすいので、今回の高齢シリーズは
関節について書いてみようと思います。

まず、最初に知ってほしいこととして、
猫🐱は【骨関節炎】になっている可能性がとても高いのです!
12歳以上の猫の90%以上の子に骨関節炎があるという報告があります。
また、犬🐶でも20%が骨関節炎を持っていると言われています。

次に、起きやすい病気を挙げていくと
・股関節形成不全
・前十字靭帯断裂
・肩関節不安定症
・変形性脊椎症    などが出やすくなります。

漢字が多くて読みにくいし、どんな病気か分かりにくいですね💦
なので、それぞれの病気を簡単に解説していこうと思います。


【股関節形成不全】
ざっくり言えば「股関節」の「形成」がおかしい、という病気です。
成長期の異常で生後6ヵ月ごろに症状が出やすいのですが、症状はその後
一度落ち着いた後、加齢などにより8歳前後から再度出やすくなります。

主な症状は『運動後の跛行』『変な歩き方』『活動性の低下』です。
興味深いことに、[痛みで足を挙げる]症状はほぼ出ません。

治療法は内科治療と外科治療に分かれますが、ほとんどの場合は
内科治療で症状をある程度に抑えていきますが、コントロール不可の
場合には外科治療を検討することもあります。


【前十字靭帯断裂】
「前十字靭帯」は膝にある靭帯の名前ですが、なんとなく聞いたことが
ある人もいるかもしれませんね。この靭帯が部分的にもしくは完全に
切れてしまう病気で、中齢以上の犬の後肢跛行の原因でよく見られます。

症状は『繰り返し跛行が起きる』『後肢を挙げてしまう』『横座り』が
主に出やすい症状です。

治療は早期の外科治療が推奨されていますが、症状や程度などから判断し
内科治療を行いながら経過を見て行くこともあります。


【肩関節不安定症】
肩関節に慢性的な外傷が加わることで起きる病気のため、活動性の高い
犬で発生が多い病気です。大型犬に多いイメージがあります。

『運動後の痛みを繰り返す』『わきを抱えると痛くて鳴く』という
前肢に出る症状が一般的です。

治療は外科治療が良いと言われていますが、安静を保ちながら内科治療を
行っていき、この病気と付き合っていくこともあります。


【変形性脊椎症】
これが関節炎かどうかというと少し違うかもしれませんが、今まで書いて
来た中で圧倒的に発生率が高い、背骨の一部が変形していく病気です。
レントゲンを撮った時に偶然見つかることも多いです。

多くの場合は無症状で終わることが多いですが、骨盤付近の脊椎で
変形が起きると神経症状が出ることもあります。
症状が無ければ基本的に無治療で経過観察していきます。


どの病気であっても、症状が出ないようにしていくのが一番のため、
定期的に病院で確認してもらうことが良いと思います。
気になることがあれば早めにかかりつけの獣医師にご相談ください。


✨年末年始の休診日のお知らせ✨

当院は年末年始は以下の日程で休診いたします。

休診期間中の緊急対応についてはホームページと留守番電話にて
ご案内しておりますのでご確認ください。

図1.jpg

posted by ドル at 09:00| Comment(0) | 診療(林) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください