2019年09月10日

眼科 その⑩:犬生いろいろ。白内障だって(原因)いろいろ。

おはようございます、勤務医の林です。太りやすい年ごろになってきたので、
健康と筋肉のため、家でYouTubeを見ながら少しずつ運動をしています。
中でもNHKで放送していた「みんなで筋肉体操」という動画が良い感じです💓
https://www.youtube.com/watch?v=PyJOEt2nsGQ
 https://www.youtube.com/watch?v=1GanGLmDt2I 他)
シリーズ物で何種類もあり、それぞれいろんな部位を鍛えられます。
しかしこのシリーズ、確かに好きなのですが、こんなには全くできません💧
「そのうちできるようになると良いな…」と、遠い眼をしております。笑。

人でも動物でもそうですが、肥満になると色々な病気になりやすくなります。
色々ある病気の中でも、とりわけ『糖尿病』は有名だと思います。
この糖尿病、血糖値が高いことで様々な問題が出る病気ですが、
実は人や犬では『白内障』も引き起こします💥
ということで、今回は主に犬🐶の白内障の原因を色々お伝えしていきます。


①加齢
・やっぱり白内障の原因は、この『加齢』が一番多いと感じます。
・加齢性の場合、早い子だと6歳くらいから発症することもありますが、
大体の場合は10歳を越えてから発症することが多いです。
・基本的に進行はゆっくりで、特に治療をしなくても問題を起こさないまま
寿命を全うできることもありえます。
(そうは言っても【絶対】ではないので、必ず獣医師の判断を仰いでください)

②糖尿病
・糖尿病を発症後に、急速に白内障が発症・進行します。
早ければ数日で真っ白になることもあるほど、糖尿病由来だと進行が速いです。
・なぜ糖尿病になると白内障になるかは、治療とあまり関係しないので割愛。
・進行が速いため進行後の合併症を起こすことも多く、素早い対応が必要です。
・可能なら早い段階で白内障の手術を行うと良いと思いますが、様々な理由から
手術ができない場合は、その後の合併症に対して十分な理解と治療が必要です。
(どんな理解や治療が必要になるかは獣医師にしっかりご確認ください。)

③外傷
・眼の中の『水晶体』に傷を負うと、その後白内障になりやすくなります。
・一番多い外傷の理由はネコちゃんと喧嘩して爪が刺さる、とかです。
あとは山に行ってバランス崩したりした時に枝が刺さる、とかもあります。
・眼の中まで到達する傷を負った時点で発症が予測できるので、
あらかじめ白内障に対して考えておくことが出来ると思います。
・発症したらどうするのか、獣医師としっかりご相談ください。

④生まれつき
・いわゆる『先天性』で生まれた時からある程度の白内障がある状態です。
・ただし先天性の場合、その「ある程度」からほとんどの場合進行しません。
・そのため基本的に治療の対象にはならず、経過観察で良いと思います。
・将来的に加齢性など他の原因で白内障が発症・進行することはあります。
・今まで見た中で一番大きな先天性白内障の症例です。
 ⇓⇓⇓眼の中の白い星みたいな部分が先天性の白内障です⇓⇓⇓
RIMG1383.JPG

⑤PRA(遺伝性網膜変性)の続発
・以前も少しだけ名前が出ましたが、『PRA』という徐々に眼が見えなくなる
遺伝病があります。この病気が発症すると、その後に白内障も発症します。
・この原因の場合、注意しないといけないのが『白内障の手術適応外』と
いうことです。(理由はかかりつけの獣医師にご確認ください。)
・PRAと白内障の両方に対しての管理が必要になるので、病気に対して
しっかりとした説明と理解が必要になると思います。

⑥遺伝性
・犬種的に『遺伝性白内障』とも言われる、若齢時から出る白内障があります。
・この場合は進行も早く、手術を行うかどうかなど早めの対応が必要です。
・出やすい犬種はある程度分かっているので、自分の飼われている子が出やすい
犬種かどうかは獣医師にご確認ください。

⑦その他
・それ以外にも放射線治療から続発したりなどいろいろな原因があります。
・書ききれませんし、起こることも稀なのでこのくらいまでで割愛します。

白内障の原因それぞれによって、治療法や考え方はだいぶ変わってきます。
『白内障』と診断を受けたら、その原因を聞き、今後どうしていくのが
良いのかをしっかり相談していただくことをお勧めします。


ちなみに、猫🐱ちゃんは白内障はかなり出にくいですね。
もし白内障が出たら眼に重い病気が潜んでいると思った方が良いくらいです。

posted by ドル at 09:00| Comment(0) | 眼科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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