2019年07月09日

眼科 その⑧:あれ? うちの子眼が見えない?

おはようございます、勤務医の林です。腰の違和感が再発中…💣
自分はネコ🐱を飼っていますが、2匹とも徐々に高齢になってきました✋
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毎年している血液検査で、今回茶トラに甲状腺機能亢進症が見つかりました⤵
眼科 その⑤や眼科 その⑥ で、猫では網膜剥離などをから緑内障を起こすことを書きましたが、我が家の猫でもその網膜剥離を起こしうる病気が見つかったので
さっそく投薬し始め、甲状腺ホルモンをコントロールしているところです。
とくに眼の症状が出る前に病気を見つけられたので網膜剥離などは大丈夫そう。
眼が見えなくなる前に病気が分かって良かったと思っています。


それに合わせて今回は犬種ごとに出やすい「目が見えなくなる病気」の話。


同じ「目が見えない」という状態でも、原因はいろいろ違ってきます。
その原因の中には、遺伝子が関連し犬種ごとに出やすい原因があります。

原因その①:緑内障
⇒出やすい犬種:柴、アメリカン・コッカースパニエル、シーズー、
        プードル、チワワ、パピヨン、など
緑内障に関しては今までもいろいろ書いてきていますが、やっぱり
眼が見えないと言えば一番に出てくる病気だと思います。
痛みも伴うので上記の犬種は気を付けて見ていてほしいと思います。


原因その②:遺伝性網膜変性(≒進行性網膜萎縮:PRA)
⇒出やすい犬種:ダックスフント、ラブラドールレトリーバー、
        プードル、パピヨン、ボーダーコリー、など
まだこのブログでは書いていませんが、有名な病気です。
基本的に、『夜盲から始まり』『徐々に進行する』の2つの症状が
一般的に出やすい疾患です。進行すると白内障も引き起こし、
眼が見えない原因が白内障かと思ったらこの病気だった、なんてことも。


原因その③:水晶体脱臼
⇒出やすい犬種:テリア系全般、プードル、チワワ
水晶体脱臼とかいう想像しただけで痛そうな怖い病気です。
実際、脱臼の仕方にもよりますが、かなりの痛みを伴う辛い疾患です。
水晶体脱臼だけで目が見えなくなるわけではありませんが、
その後緑内障を続発しやすく、その結果眼が見えなくなります。


原因その④:網膜剥離
⇒出やすい犬種:シーズー、コリー種
猫だけではなく、犬でも網膜剥離は起こります。
特にコリー種は生まれつき網膜の異常が有ることがあり、その結果として
網膜剥離まで引き起こされることがあります。
若いうちに網膜に異常が無いかを見ておくと安心かもしれませんね。


原因その⑤:突発性後天性網膜変性症(SARDs)
⇒出やすい犬種:ダックスフント、マルチーズ、パグ、
        シーズー、シュナウザー、ビションフリーゼなど
現時点で原因不明であり、治療法もない難病。
『突発性』と言うくらいあって、急に眼が見えなくなります。
1日から1週間程度で急激に進行しうる辛い病気です。
同時に飲水量が急に増えたりすることもあったりします。


原因その⑥(番外):脳炎
⇒出やすい犬種:チワワ、パグなど
眼の異常ではなく、脳の異常によって目が見えなくなります。
若くしてなることも多く、その場合は長生きするのが難しくなり、
またケイレンなどの発作も出る辛い病気です。


ほかにも眼が見えなくなる病気や原因はありますが、
多いのはこの辺りでしょうか?
眼の病気に限らないことですが、大事なことは


『自分の飼っている子はどんな病気になりやすいのか?』


ある程度で良いので、これを知っておくことだと思います。
気になる方は是非お気軽に僕に聞いてみてください。
posted by ドル at 09:00| Comment(0) | 診療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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