2019年07月03日

猫の慢性腎臓病 前編

こんにちは。獣医師の野口です。

お久しぶりになってしまいました


人だけでなく、犬猫の寿命も延び続けています。それに伴い、老齢になると発生しやすい病気も様々。
心臓の弁膜症(犬)、甲状腺機能亢進症(猫)、歯周病(犬猫)、変形性関節症(犬猫)、白内障(犬)、腫瘍(犬猫)などなど。
その中でも多いのが慢性腎臓病(犬猫)です。
これまで犬や猫を飼われたことのある方はこの病気で亡くしている飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

さて、今回と次回は慢性腎臓病についてお話しします。
慢性腎臓病は急性の腎臓病と異なり、症状が緩慢で、進行性であり、明らかな症状が出た時には既に末期に近い状態と、
早期発見が大変大事な病気です。
進行は初期は年単位、月単位、週単位と、極めてゆっくり進行しますが、末期は日替わりで体調が悪くなります。


症状は?  初期では飲水量の増加、排尿量の増加、食欲の減退、脱水、削痩、偏食です。
末期には食欲廃絶、嘔吐、下痢、衰弱、貧血、発作様症状が起こることがあります。

なぜこのような症状が起きるの?  
症状を左右するのは血液中の尿素窒素(BUN)です。
この数値が高値になればなるほど、症状は強く現れやすくなります。
しかし、慢性腎臓病の場合は尿素窒素が高値であっても体が慣れてしまい、高値でも症状が出にくい場合もあったり、
数値がそこまで高くなくても、症状が明らかに現れてしまったりと、数値と症状の発現には個体差があります。

では、この尿素窒素とは?
尿素窒素は本来腎臓で老廃物として尿中に排泄されて捨てるべき、いわゆる毒素です。
末期では毒素が血液中に高濃度に含まれるため、脳に刺激を与え、発作症状を起こします。
そこで力尽きて亡くなってしまうことがあります。
この尿素窒素はもともとは食餌中に含まれるたんぱく質(肉、魚、大豆、卵など)が由来です。
生きていくのに必要はタンパク質ですが、これを摂取し、栄養素を吸収した後、
最終的にアンモニアに変わり、それを肝臓で尿素窒素という形に変えて腎臓から排泄されるのです。
腎臓病になると腎臓の働きが悪くなり、この毒素の排泄が悪くなり、血液中に残ったままとなり、尿素窒素の数値が高くなります。


今回ははここまで。次回は慢性腎臓病を早期発見するためのお話を続編でお伝えします。
慢性腎臓病は老齢の犬猫で大変起きやすい病気の1つで、病気のことを飼い主さんに知ってほしいので、
あえて詳しく説明するために2回に分けました。
ちょっと難しい所も出てきますが、わからない時は獣医師にお尋ねください。


さて、私事のお話をさせていただきます。
昨日、7月2日にまたまたチャングンソクのフィルムコンサートに行って参りました。
豊洲Pitというライブハウスが会場で、19時より開催されました。5月に長野まで遠征に行きましたが、
今回は追加公演の最終日、最終回でした。
長野よりもずっとずっと盛り上がり、踊って歌って叫んで、思いの全てをぶつけた2時間でした

IMG_20190702_181824_20190703144024.jpgIMG_20190703_001447_044_20190703144042.jpg

posted by ドル at 16:52| Comment(0) | 診療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする